バレンタインデーの情けない話
今週のお題「バレンタインデー」
こんちわ、おいさんだよヾ(*´∀`*)
みんな、チョコとかもらっているかい?
わしはもう随分独り身が染み付いて、バレンタインデーにチョコをもらえなくなって随分経つが、今回はそんなバレンタインデーのしょっぱい思い出を語ってみたいと思うよ。
女友達に頭下げてチョコをもらった記憶
「アンタ、そういえば昔女の子からたくさんチョコをもらってたことがあるよね」
おかんが突然そう言って、昔わしが中学の時に女子からチョコをたくさんもらったことを言い出して、わしは慌てた。
しかし、おかんよ。残念ながらあの話には裏がある。
そう、じつはあのチョコは自分から女子に頼んだのだ。
わしの中学時代といえば相当モテなかった。
わしがモテなくなった時季は相当早くて、小学4年生の頃にはそれまで毎年チョコをむれた近所に住んでいる仲の良い女の子さえチョコをくれなくなったのだ。
そんな恨みつらみが積もり積もって4年が経った。
わしは中学二年生。
その年もどうせバレンタインデーにはチョコなんかもらえないんだろうと諦めていた。そんな嘆きを給食の時間に隣に座っていた女子に呟いた。
するとその子は
「アンタ、バカじゃない?もらえないんだったら義理チョコを頼めばいいじゃん!」と言った。
え?ちょっと待ってくれ。
チョコって頼めばもらえるものなの?(;・∀・)
義理チョコって女子が挙げたいと思う男友達(ノー本命)に渡すものなんでしょ?
「んー?別にそういうものじゃないんじゃない?頼めば何人かはきっとくれるよw」
とあっさり答えたその言葉を半ば信じつつ、半信半疑のまま仲の良い女子を中心にバレンタインの日にそれとなく義理チョコがもらえるか聞いてみた。
「んー?別にいいよw」
なんと、頼んだ女子全員がチョコをくれることになったのだ!
その数10人ほど。
なんだこんなに簡単なことだったのか(*´∀`*)
これだったら最初から頼んでおけばよかった。何を強情張ってたんだ俺はw
こうして、わしは生まれて初めてこれだけ多くの女性にチョコをもらえることができたw
しかしそれが、後々裏目に出るとはその時は知るよしもなかったw
3倍返しの罠
自転車を走らせて爆走していた。
大量の汗を流しながら隣町のデパートに出向き、1個ずつチョコを買う。
そう、わしは条件を満たすチョコを手に入れるため奔走していたのだ。
その条件とは、
女子たちはわしにチョコをくれる代わりにこう言った。
「そのかわり、お返しは三倍返しでね(*^^*)」
三倍返し……
この、ガンダムで言うところの赤い彗星ばりの条件は、当時小遣いが極端に少ないであろう中坊には、思いもかけぬ負担を強いることになる。
わしがもらったチョコはおよそ10個。
それはお店で売られているとすれば一つ300円位の、いかにも「義理」といった手作りチョコたちだった。
しかしちりも積もれば山となる。
そんなチョコが10個ということは単純に計算して、
300円×10個×3倍=9000円!
ゲゲッ!お返しのチョコってそんなに高くつくのか?!
これじゃ今月と来月の小遣いが失くなっちゃうじゃん!!
冷や汗をかきつつ、自転車を爆走させて隣町のデパートに駆け込み、ホワイトデーの棚をあちこち見渡して物色し、ようやく高そうに見えるチョコをいくつかピックアップしてなんとか3000円内(同額)でお返しを果たしたのだった。
その時わしは学んだ。
いくら女子にモテなくても、何年もチョコがもらえなくて落ちぶれていても、もう自分から頭を下げてチョコなんて貰うまい。
そうしないと、一体どんなお返しを要求してくるかわからない。
まったく、女ってやつはつけあがると限りない要求をしてくるからなw(*´ω`*)
……ああ、情けない(;_;)