Doraneko&Donuts

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鬼畜アパートの凄いところをいくつか挙げて見る

今週のお題「お引っ越し」

http://www.flickr.com/photos/70073266@N00/33861804

photo by MicheleM_

こんちわ。どこか都会に引っ越したいおいさんです(*´∀`*)

今回はトラさんが体験した引っ越しについてのお話を物語ってみましょう。

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トラと鬼畜アパートw

むかしむかしのことである。

 

一匹の田舎者のトラが東京の大学に進学しました。

田舎者のトラは学生課に紹介された学生専用のアパートを紹介されました。大家さんはしっかり者のいい人で、アパートは駅からも近くおまけに静か。

 

部屋ほ広さは1Kで家賃は46000円と、5万円を切るなかなかの安さでした。唯一の難点は風呂が狭くてガスの点火が面倒くさいというところぐらい。しかしトラは早速そこに住むことにして、大学生活をスタートさせたのでした。

 

ところがそんな田舎者のトラも大学生活にうんざりし、とうとう生来の頭の悪さも災いして学校をやめざるを得なくなってしまいました。

 

そうなるともちろんアパートは出て行かなくてはなりません。

しかし、東京に来てまだ日にちの浅いトラは、好奇心もあってかせっかく出てきた都会にもう少し住んでみることにしました。何か素晴らしい出会いに恵まれるかもしれません。

 

元々学生だけが住めるという契約のもとで借りていた借家、トラさんは出たくはなかったのですが、そのアパートを出て新しい家を探すことにしました。

 

親を説得してしばらくの家賃と食費を出してもらい、引越代にはバイト代を当てることでなんとかなりそうです、そしてトラはさっそく駅前の大手不動産屋に行き、自分が出せる範囲の予算を告げて部屋探しにかかりました。

 

すると、何軒目かにトラにぴったりな物件に巡り会いました。

その物件は築30年以上の木造アパート。

その部屋は一階にある1Kの風呂ありトイレ別の物件でした。

 

トイレは狭くて暗いけど、風呂は前より大きいし、家賃が24000円格安でした。

おまけに礼金なしの敷金が二ヶ月分の5万円だけで暮らせるとあって、そこに住むことに決めたのでした。

 

難点を言えばその部屋は道路から遠い角部屋で、日当たりは悪く、狭い通路を通って行かなくてはならない一番隅にある部屋であることでした。

 

おまけにその部屋だけは、何故か他の部屋と違って玄関の扉に

105

と墨が垂れたようなオドロオドロしい筆跡で番号が描かれていました。その様子に一抹の不安を感じたトラなのでした。

 

そして室内はガス台がなく、自前で用意しなければならないということ。しかし、トラは前のアパートで親に買ってもらったガス台があったのでそれを使うことにしました。 

そしてカーテンの方も、窓が190cm以上もある大窓なので、標準サイズの今まで使って来ていたカーテンは使えず、

やむなく新しいカーテンを買うことになりました。

 

引っ越し初日に…

さぁ、引っ越しの日がやって来ました。

新しい家に引っ越して家具を運んでもらい、なんとか今まで使ってたものも入りきって今まで通りに暮らすことが出来そうでした。

 

ところがその家に越してきて一人になると、あることに気づきました。

二、三人の引っ越し業者さんがいた時は気づかなかったのですが、一人になると外の車の騒音が殊の外うるさいことに気づいたのです。

 

そうその家は、

なんと大通りの真横30cmくらいに作られたボロアパートだったのです。

 

不動産屋さんと下見をした時は、初めての一人物件探しでもあってか(最初のアパートは親と決めた)その値段の安さと家の広さにばかり気を取られていて、家の中の騒音にはまったく気が回らずに即断で契約を結んでしまっていたのです。

 

さぁ、これは困った。

住んでみるとその道路は交通量の激しい通りだということがわかりました。 

四六時中外の車の音が家の中に聞こえてきて、車の通る音は夜中の12時を過ぎないと静かになりません。寝る時は布団に入って耳栓をしなくて寝られない程です。

しかし音は遮断できても、近くに工場があるのか大きなダンプカーが何度もその通りを行き来し、通るたびに木造のボロアパートは上下に揺れて目が覚めるという有り様だったのです。

 

そして音と排気ガスがものすごいので、おちおち窓も明けられません。そのため、洗濯物も外に干すことはできませんでした。

 

そして引っ越してきた初日に、

買ってきた防音効果も多少ある遮光カーテンを取り付けようとすると、カーテンレールがいきなり落ちてきたり。

 

しかたがないので風呂に入ろうと風呂場にお湯をはると、栓をしているのにゴムが劣化しているのか水が溜まっていない。

 

これは…欠陥住宅なんじゃないのだろうか?(;´∀`)

焦ったトラさんは入居したその日に管理会社に電話してカーテンその他を修理するハメになりました。

そして厚い遮光カーテンに遮られた室内は、当然昼間でも明かりをつけないと不便なくらい真っ暗でした。

 

その家は他にも色んな問題があり、洗濯機で洗濯しようとすると、蛇口が洗濯機の横にある流し台の上にある一つしかなく、そこから水を取らなければならなかったり(当然、洗濯中は皿が洗えないw

 

ガスを開通させるためにガス会社の人を呼んだら、ガスの元栓が最初から壊れていることが判明し、ガス会社の人に、

このまま使ったら確実に死にますよ

と言われ、おまけに持ってきたガス台プロパンガス用のガス台で、その家は都市ガスだったために使えないことが判明し、泣く泣く買い換えるはめになったり。

 

上に住んでる住人が、ホントは一人契約なのに二人で同棲しているらしく、その足音がうるさかったり。と住んでみると色んな欠陥が目に入り、安い値段の裏には色々な理由があるのがわかりましたw

 

そんな鬼畜な仕様のアパートも、慣れと言うものは恐ろしいもので住んでいると、だんだんそんな環境に馴染みつつある田舎者のトラなのでした。

 

ところが!

極めつけの出来事が春から引っ越してきて二ヶ月もたった日に起こったのです!

 

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床から水が出る家に住んでましたw

梅雨も近づいてきつつ合ったある日、トラは越してきてから初めて目にする長雨を体験しました。

ああ…もうすぐ梅雨なんだなぁとしみじみ布団に入り、朝も明けた次の日に布団をたたんでいた時我が目を疑いました。

布団の下に敷いていたマットレスの隅に、見たことのない大きな茶色いシミがついているのです。

 

「これはなんだろう?(゜o゜;」

まさかおねしょじゃないよね?(;´∀`)

 

いやそんなハズはない。

だったら布団の真ん中にデカデカとあるはずだ。

こんな布団のマットレスの裏にシミが出ているわけがない!

ええ?ひょっとして、床から水が出ている?

と、床を触ってみると、ほんのりと湿った感触が…

 

すぐさま管理会社に連絡し、前もカーテンレールを直してもらった業者のお兄さんが飛んできてその様子を確かめました。

 

業者「・・・・・・なんともないっすねぇ」

トラ「いや、確かに朝は湿ってたんですよ!

その証拠にほら、ここにシミが!

と、布団の裏を見せました。

業者「確かにシミが出来てますね。でもこの時期になると、

どこのアパートも一階は湿っぽくなるもんですよ

トラ「いや、そんなはずはない!もう少しちゃんと調べてください!」

業者「調べるって言っても、あとはこの床を剥がしてみるしかないんですけど、そうすると修理費として一万円くらいかかりますよ」

トラ「一万円?!だってそっちがこんな欠陥住宅に住まわしているんですから、そっちが払うのが筋じゃないですか!」

業者「そんなこと言われましてもねぇ…とりあえず大家に聞いてみますけどね」

 

しかし、その後大家に連絡しても床を開けるなら一万円は払って貰うと言うのでした。

 

業者「どうします?」

トラ「それなら引っ越させてもらいます!(# ゚Д゚)」

 

とうとうトラも堪忍袋の尾が切れました。

この物件を紹介してもらった不動産屋に向かい、

 

今まであったトラブルの数々を、

恨みとともにほとばしらせたのでした!

 

トラ「今すぐ新しい物件を紹介してください!もうあの家はうんざりです!ヾ(*`Д´*)ノ"」

不動産屋「は、はい、それでは責任を持って新しい物件を紹介させてもらいます。もちろん手数料などはいりません(;´∀`)」

トラ「当然でしょ!

それともちろん、引越し代と、今まで払ってきたアパートの家賃と、二ヶ月分の敷金返してもらえるんですよね?ヾ(*`Д´*)ノ"」

不動産屋「いや、それはちょっと……(;´∀`)」

トラ「なにぃぃぃーーーーー?!!!(# ゚Д゚)

 

この時点で怒りは頂点に達しました。

大都会の暮らしに馴染みつつあったトラは、田舎に住んでいた時の荒々しさは影を潜め、牙を抜かれた温厚なネコとして毎日を暮らしていたのでした。

 

ところがこの時ばかりは、昔取った杵柄で、田舎に暮らしていた時の荒々しさが見る見るよみがえり、その大家と不動産屋の大柄な煮え切らない態度に

久しぶりに人を殺したい!

という殺意をメラメラと燃えがらせ、口汚く業者を罵ったのでした。

 

普段温厚な「借りてきたネコ」みたいなトラも、この時ばかりは烈火の如く怒り、あまりのその凄まじさに驚いた不動産屋は、もう一度大家に電話をかけて引っ越し代と家賃と敷金を返還するように掛けあってくれたのでした。

 

トラブルだらけのアパートを脱出して

その後も、不動産屋を通した大家とのすったもんだの取引は、二転三転しながら何度も続き、結局、引っ越し代は不動産屋が持つことになり、トラが引っ越した後、今の部屋の床下を開けて浸水があるか確かめてみるが、もし水が出てくる原因が見つからなければ床を開けた代金はトラに請求するということになったのでした。

 

その決着にトラは納得することができません。

 

そして、トラが引っ越した後開けられた床からは、水が出てくる原因は「見つからなかったらしい」のでした。トラはその場に立ち会えなかったのですが…(;´∀`)

 

おまけにトラが住んでいたアパート二ヶ月分の家賃は返してもらえませんでした

敷金の二ヶ月分は返して貰えることになったのですが、その敷金からは床を開けた代金が差し引かれていたのでした…

 

世間知らずのトラの、とんだ借家トラブルでしたとさ。

 

その後、その不動産屋で新しい部屋を探しながら、二階のカップルが「深夜までうるさい」という文句を並べ立てていると、不動産屋「いえ、お客さんの二階の上に人は住んでいませんよ。

 

トラ「えっ?…でも確かに男女の話す声と、足音が深夜まで聞こえるんですけど…(゚д゚lll)」

 

不動産屋「いいえ、アナタの部屋の反対側には人が住んでいますけど、お客さんの部屋の上も、斜め上にも人は住んでいません(; ・`ω・´)」

と真顔で言われたのでした。

 

トラの背筋が寒くなったのは言うまでもないでしょう。

 

その後、新しい所に引っ越したトラは、そのアパートに4年ほど暮らして、田舎に帰ったとさ。

 

めでたしめでたし。

 

ネタでも何でもない、トラが体験した実話でした。

ふん!お世話になりましたっ!( ゚д゚)、ペッ