500倍の罠!手作りチョコの真実!
今週のお題「バレンタインデー」
こんちわ、おいさんです。
みんな情けないバレンタインデーの話は好きかい?(*´ω`*)
先週はわしの情けないバレンタインデーのお話を書いてみたけど、今回はまた情けないバレンタインデーの話を語ってみたいと思うよ
手作りチョコの魔術
前回、わしが女子に頭を下げて情けないながらもチョコを貰ってお返しに苦しんだ話を書いた。
そんなバレンタインデーのお話でぬか喜びしつつも、実は本心では喜んでいた。
何故ならお返しが3倍返しといえども女の子からチョコをもらえたのだ。
しかも10個も!
そしてその10個すべてが手作りのチョコだったのだ。
手作り……
この響きに男は弱い。
手作りでわざわざ義理チョコを作ってくれたということは、義理チョコでありながらもそれはただの義理チョコではない。
本命チョコには及ばないとしても、これはそんじょそこらのお店で一つ300円で売られているチョコとは違う、特別なチョコなのだ!
そんなものをもらえたとなると感謝せずにはいられない。
それまで一度たりとも本命チョコというものをもらったことのなかったが、わしは手作りチョコを10個ももらうことができたのだ。
わしはモテない男だとしてもそんじょそこらのモテない男とは違う。
わしは手作りチョコを10個ももらったタイトルホルダーなのだ!
うれしかった!
生まれて15年、こんなにチョコをもらえたことはない。
正直、男としてこれほど嬉しいことはなかった。
そう、思い込んでいた。あの事件が起きるまでは……
そう、この手作りチョコが、
数年後わしに衝撃を与えるとは思いもしなかった……
義理チョコの真実
そんな感動から5、6年経ったある日。
当時大学でたまたま仲良くなった女の子と、なんのきっかけかバレンタインデーの話になった。
わしとその子とは別になんともない間柄で、ただの女友達という感じでわしはただ笑いを取りたくて自分の情けないバレンタインデーの話をした。
だが、それを聴き終えた彼女の反応はいたく冷淡だった。
女「なんでそんなことしたの?
別に義理チョコ10個もらったからってそれと同じ金額のチョコなんてお返ししなくてもいいんだよ」
わし「だって、わしの為にわざわざ手作りでチョコを作ってくれたんだよ?(;´Д`)」
女「バカだねぇ……
手作りでチョコなんて、まったく材料費かかんないんだよ?
お店で売っているチョコの方がよっぽど高いんだから」
わし「えっ?!そうなの?」
女「その手作りのチョコってどんなやつだったのだ?」
わし「こんなチロルチョコみたいのが……一袋に6個…」
女「だったら、一つ一円もしないね!6個だったら6円だよ!」
わし「え!?そんなに安いの?だって……手作りだよ?」
女「手作りだから安いんじゃない!
それに300円のお返しするなんて、あんたアホだよ!」
わし「……マジかよ。(;´Д`)」
……知らなかった。
手作りチョコがそんなに安く作れるなんて…
わしは手作りチョコというものを、わざわざ女の子たちが苦労してわしのために作ってくれた「ありがたいもの」だとばかり思い込んでいた。
だから義理だとはいえ、
わしはそんなチョコをくれた女の子たちに感謝していたのだ。
それがそんなに安く作れるなんて……
そんなことをつゆ知らず、まんまと女たちに騙されたわしは、原価6円のチョコに対して300円のチョコをお返ししていたのだ。
原価6円のチョコに300円のチョコをお返しって、三倍返しどころか50倍じゃん(;´Д`)
女「そうだよ!
義理で配るチョコを、お店で大量に買ってたら高くつくでしょ?
だから安く済ませたいから手作りするんじゃん!
そんなことも知らなかったの?(*´ω`*)」
ガーーーン!!((((;゚Д゚))))
ショック!わしは騙されていたのだ!
確かわしがその時もらった義理チョコすべてが手作りだった。
そんな女たちのしたたかな計算を知らずに、わしは10個の義理チョコに3000円分のお返しをしていたのだ。
すべてのチョコにはほぼ50倍返しをしていたとすると、
50✕10=500……
ご、ごひゃくばい……?(;´Д`)
ああ……またしてもやっちまった。
わしはなんてアホなんだ。まんまと女たちにしてやられた。
3倍返しどころか、本当は500倍返しさせられていたとは……
わしは泣いた。
荒れ狂う海に向かって、声をワンワンあげて泣き出した。
親切を装ってわしに義理チョコをくれた女子たちは、わしの心に深海ばりの傷跡を残した。
わしは深く傷ついた。
こんなに傷ついたのは兄貴がわしの買ってきたばかりのガンプラを5分で壊した時以来だ。
これ以降、
わしはバレンタインデーにチョコを欲しがる気持ちがなくなった。
もう女には騙されまい。たとえ義理チョコといえども、わしは見返りを求める贈り物にはこりごりだ……
まったく、女というものはなんていう奴らなんだ(;´Д`)